【平成狸合戦ぽんぽこ】狸が命がけで作った「百鬼夜行」を人間が「ウチの宣伝だ」と嘘をついて横取りしたら著作権法違反?

 

ずんだもん
ずんだもん
先生、悔しい話があるのだ!
狸たちが住処を守るために、命がけで「百鬼夜行」の幻術を見せつけたのだ。
四国めたん
四国めたん
ニュータウン開発を止めるための「妖怪大作戦」ね。
仲間が力尽きて死んじゃうくらい、必死の作戦だったわね。
ずんだもん
ずんだもん
でも、それを見たワンダーランドの社長が、記者会見で嘘をついたのだ!
「あれは当園のオープンに向けた宣伝パレードです」って、手柄を横取りしたのだ!
これって「著作権侵害」「詐欺罪」で訴えられないのだ?
四国めたん
四国めたん
……残念だけど、社長を法的に罰するのは「不可能」ね。
ずんだもん
ずんだもん
そんな! 泥棒なのだ!
狸たちが作った作品なのに、なんで権利がないのだ?
四国めたん
四国めたん
法律の壁よ。
日本の著作権法で「著作者」になれるのは、原則として「人間」か「法人」だけなの。
狸や猿が描いた絵に著作権がないのと同じで、狸が作った幻術にも権利は発生しないわ。
ずんだもん
ずんだもん
狸だから権利がない……。
じゃあ、社長が「私がやりました」って嘘をついたのは?
世間を騙してるのだ!
四国めたん
四国めたん
確かに嘘だけど、それでお客さんから直接お金を騙し取ったわけじゃないから、詐欺罪にはならないわね。
「ウチの技術です」って言い張るのは「景品表示法違反」の可能性があるけど……。
ずんだもん
ずんだもん
あるけど?
四国めたん
四国めたん
それを訴えるべきライバル企業もいないし、被害者の狸たちは裁判所に訴状を出せないでしょ?
結局、社長の言ったもん勝ちなのよ。
ずんだもん
ずんだもん
悔しすぎるのだ……。
狸たちの「化かす力」よりも、人間の「メディアを操る力」の方が強かったってことなのだ?
四国めたん
四国めたん
ええ。
現代社会においては、妖怪よりも商魂たくましい人間の方が、ある意味でタチが悪かったってことね。
ずんだもん
ずんだもん
悲しい結末なのだ。
生き残った狸たちは、人間に化けて社会に溶け込むしかないのだ……?
四国めたん
四国めたん
そうね。
もし夜の自動販売機の前で、疲れ切ったサラリーマンがふと尻尾を出していても、見て見ぬふりをしてあげましょう。

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今回の相談の元ネタ
作品名:『平成狸合戦ぽんぽこ』
作者 :高畑勲(スタジオジブリ)