

ずんだもん
先生、漫画家の「取材」ってどこまで許されるのだ?
ある有名な漫画家が、家にリフォームに来た男の人の「背中」を無理やり見ようとしたのだ。
ある有名な漫画家が、家にリフォームに来た男の人の「背中」を無理やり見ようとしたのだ。

四国めたん
「リアリティ」こそが作品の命だと言い張る、あの先生ね。
相手は「絶対に背中を見せない」男だったかしら。
相手は「絶対に背中を見せない」男だったかしら。

ずんだもん
そうなのだ。
ブリッジしてまで隠すから、気になって罠を仕掛けて無理やり見ちゃったのだ。
そしたら、その男の人はショック死(?)しちゃったんだけど……。
これって犯罪じゃないのだ?
ブリッジしてまで隠すから、気になって罠を仕掛けて無理やり見ちゃったのだ。
そしたら、その男の人はショック死(?)しちゃったんだけど……。
これって犯罪じゃないのだ?

四国めたん
かなり危険な取材ね。
まず、単に背中を見るだけなら「のぞき見防止条例」や「わいせつ罪」にはならないわ。背中は性的な部位じゃないからね。
まず、単に背中を見るだけなら「のぞき見防止条例」や「わいせつ罪」にはならないわ。背中は性的な部位じゃないからね。

ずんだもん
じゃあセーフなのだ?

四国めたん
いいえ。相手が「絶対に見せない」と拒絶してるのに、罠にはめたり精神的に追い詰めたりして、義務のないこと(背中を見せること)をさせたなら、刑法223条の「強要罪」よ。
民事でも、プライバシー侵害で損害賠償ものね。
民事でも、プライバシー侵害で損害賠償ものね。

ずんだもん
やっぱり強要罪なのだ。
でも、結果的に相手は死んじゃったのだ。殺人罪にはならないのだ?
でも、結果的に相手は死んじゃったのだ。殺人罪にはならないのだ?

四国めたん
そこが難しいわね。
医学的に「背中を見られたら死ぬ」なんてあり得ないから、通常なら因果関係なしで「不可抗力(病死)」扱いよ。
でも、もし漫画家が「こいつは背中を見られたら死ぬかも」って予見しながら、ネタのためにやったとしたら……。
医学的に「背中を見られたら死ぬ」なんてあり得ないから、通常なら因果関係なしで「不可抗力(病死)」扱いよ。
でも、もし漫画家が「こいつは背中を見られたら死ぬかも」って予見しながら、ネタのためにやったとしたら……。

ずんだもん
好奇心で殺したことになるのだ?

四国めたん
そう。「未必の故意による殺人」や「重過失致死傷罪」が問われる可能性があるわ。
「死んでも構わないからリアリティが欲しい」なんて動機、法廷じゃ通じないわよ。
「死んでも構わないからリアリティが欲しい」なんて動機、法廷じゃ通じないわよ。

ずんだもん
「死んでもいい」とまでは……
いやいや、ファンの体重えぐいほど奪ってたのだ!
いやいや、ファンの体重えぐいほど奪ってたのだ!

四国めたん
彼にとってはプライバシーも体調も、「リアリティとネタ」のためにあってないようなものね。
もっとも、彼が愛されているのは他人に対してだけじゃなくて、自分自身の安全も顧みない徹底ぶりゆえかしら。
もっとも、彼が愛されているのは他人に対してだけじゃなくて、自分自身の安全も顧みない徹底ぶりゆえかしら。

ずんだもん
確かに、平気でヤベー奴に近づいたり変なことに足突っ込むのだ。
本人にはかかわらないで、マンガだけ楽しませてもらうのが一番な気がするのだ……。
本人にはかかわらないで、マンガだけ楽しませてもらうのが一番な気がするのだ……。
今回の相談の元ネタ
作品名:『ジョジョの奇妙な冒険』
作者 :荒木飛呂彦(集英社)
作品名:『ジョジョの奇妙な冒険』
作者 :荒木飛呂彦(集英社)