

ずんだもん
先生、とんでもないボッタクリ店を見つけたのだ。
ある「幻の料理人」って呼ばれるシェフなんだけど、フルコース一食で100万円以上も請求してくるのだ!
ある「幻の料理人」って呼ばれるシェフなんだけど、フルコース一食で100万円以上も請求してくるのだ!

四国めたん
流しの天才シェフ、味沢匠ね。
腕は超一流だけど、請求額も桁外れだわ。
腕は超一流だけど、請求額も桁外れだわ。

ずんだもん
いくら美味しくても、この金額はあんまりなのだ!
これって「公序良俗違反」で無効じゃないのだ?
これって「公序良俗違反」で無効じゃないのだ?

四国めたん
結論から言うと、その価格設定は「完全に適法」よ。
民法には「契約自由の原則」があるの。
お店がいくらに設定しようが自由だし、客が納得して注文したなら、支払い義務が発生するわ。
民法には「契約自由の原則」があるの。
お店がいくらに設定しようが自由だし、客が納得して注文したなら、支払い義務が発生するわ。

ずんだもん
500万円でも納得すればOKなのだ?

四国めたん
そうよ。彼の料理は食事というより「芸術品」や「特殊技術」に近いわ。
有名な絵画に数億円の価値がつくのと同じで、当事者が価値を認めているなら、法律が「高すぎる」と口出しすることはできないの。
有名な絵画に数億円の価値がつくのと同じで、当事者が価値を認めているなら、法律が「高すぎる」と口出しすることはできないの。

ずんだもん
ぐぬぬ……。
でも、人の足元を見て「払えなければ作らん」って言うのはひどいのだ。
暴利行為じゃないのだ?
でも、人の足元を見て「払えなければ作らん」って言うのはひどいのだ。
暴利行為じゃないのだ?

四国めたん
そこが際どいラインね。
もし砂漠で遭難して、死にそうな人に「水一杯1億円」で売ったら、それは無効になるわ。
でも、彼の料理はあくまで「晩餐会の演出」や「人間関係の修復」のための手段でしょ?
もし砂漠で遭難して、死にそうな人に「水一杯1億円」で売ったら、それは無効になるわ。
でも、彼の料理はあくまで「晩餐会の演出」や「人間関係の修復」のための手段でしょ?

ずんだもん
確かに、食べなくても死ぬわけじゃないのだ。
単なる「高い買い物」ってことなのだ?
単なる「高い買い物」ってことなのだ?

四国めたん
ええ。
それに彼、冷徹に見えて、たまに「報酬はいらない」ってタダで振る舞うこともあるのよ。
それに彼、冷徹に見えて、たまに「報酬はいらない」ってタダで振る舞うこともあるのよ。

ずんだもん
えっ、実はいい人なのだ?

四国めたん
彼が提示する高額な料金は、金儲けのためというよりは、依頼人の「本気度」や「覚悟」を試すためのフィルターなのかもしれないわね。
「金を積んででも解決したい」っていう切実な思いがない客は相手にしない、それが彼の流儀よ。
「金を積んででも解決したい」っていう切実な思いがない客は相手にしない、それが彼の流儀よ。

ずんだもん
なるほど……。
金額は「覚悟の値段」だったわけなのだ。
ボクが依頼する時は、財布の中身より、料理への熱意を持っていくことにするのだ。
金額は「覚悟の値段」だったわけなのだ。
ボクが依頼する時は、財布の中身より、料理への熱意を持っていくことにするのだ。

四国めたん
はじめから踏み倒す気でいると見透かされると思うけど……。
いずれにせよ、彼が求めているのは500万円の小切手よりも、「最高の料理を食べる資格のある客」なのかもしれないわね。
いずれにせよ、彼が求めているのは500万円の小切手よりも、「最高の料理を食べる資格のある客」なのかもしれないわね。
今回の相談の元ネタ
作品名:『ザ・シェフ』
作者 :剣名舞・加藤唯史(日本文芸社)
作品名:『ザ・シェフ』
作者 :剣名舞・加藤唯史(日本文芸社)