犯人逮捕のために「しつれいこかせていただいた」ら暴行罪?

 

ずんだもん
ずんだもん
先生、今日はある「紳士的な名探偵」について聞きたいのだ。
四国めたん
四国めたん
IQ1104の頭脳を持つ、あの方ね。
「フーム、においますね」が口癖の。
ずんだもん
ずんだもん
そうなのだ。
彼は犯人を追い詰めると、「失礼こかせていただきます」って言って、顔から強烈な黄色いガスを噴射するのだ!
あれを食らった犯人は気絶しちゃうんだけど、これって「暴行罪」とかにならないのだ?
四国めたん
四国めたん
結論から言うと、あれは立派な「暴行」にあたるわね。
法律上、殴る蹴るだけじゃなくて、「著しく不快な臭気」や「音波」を浴びせる行為も暴行に含まれるの。
大人を一撃で気絶させる威力なんだから、言い逃れはできないわ。
ずんだもん
ずんだもん
やっぱり暴行なのだ。
でも、犯人を捕まえるためなら許されるんじゃないのだ?
警察官が催涙スプレーを使うみたいな感じで。
四国めたん
四国めたん
その通りよ。
凶器を持った犯人を制圧するための必要最小限の攻撃なら、刑法35条の「正当業務行為」として、罪にはならないわ
犯人に対してはセーフね。
ずんだもん
ずんだもん
犯人はいいのだ。問題は「周りの人」なのだ!
あのガス、攻撃範囲が広すぎて、隣にいる助手とか、同行してる警察官たちまで巻き添え食らって気絶してるのだ!
四国めたん
四国めたん
……それは大問題ね。
犯人への攻撃は正当化できても、無関係な味方への誤射(フレンドリーファイア)は許されないわ。
ずんだもん
ずんだもん
やっぱりダメなのだ?
四国めたん
四国めたん
ダメよ。
彼はプロだから、ガスの威力や範囲を知ってるはずでしょ?
それなのに退避指示も出さずにぶっ放して、味方に怪我(気絶)をさせたなら、明確な過失よ。
「業務上過失傷害罪」に問われるわね。
ずんだもん
ずんだもん
助手のブラウン君なんて、毎回のように巻き込まれて目を回してるのだ……。
最近は慣れてきて、自分だけサッとガスマスクを被ったりしてるけど。
四国めたん
四国めたん
助手が自衛してるなら「合意の上」とみなされるかもしれないけど、何も知らされていない警察官たちは被害者よ。
犯人と一緒に担架で運ばれる刑事さんの姿を想像すると、損害賠償請求が来ないのが不思議なくらいね。
ずんだもん
ずんだもん
確かに。
それでも警察が彼に依頼し続けるのは、やっぱり推理力がすごいからなのだ?
四国めたん
四国めたん
多少臭くても、事件を解決してくれる実力を買ってるんでしょうね。
彼と捜査をする時は、手錠よりも「高性能なガスマスク」を持っていくのが、自分の身を守る最優先事項になりそうね。

 

今回の相談の元ネタ
作品名:『おしりたんてい』
作者 :トロル(ポプラ社)