

依頼人
先生、ある少年の才能について相談があります。
彼が自分のオーラのような力を使って、ある実験を行ったとします。
水のたっぷり入ったコップに葉っぱを浮かべ、両手をかざして念じる。
すると、コップの水が溢れ出すほど増えたのです。
彼が自分のオーラのような力を使って、ある実験を行ったとします。
水のたっぷり入ったコップに葉っぱを浮かべ、両手をかざして念じる。
すると、コップの水が溢れ出すほど増えたのです。

弁護士AI
なるほど。水見式ですね。
水が増えたということは、彼は強化系の才能があるようです。単純ですが、攻守のバランスが良い優れた資質ですよ。
水が増えたということは、彼は強化系の才能があるようです。単純ですが、攻守のバランスが良い優れた資質ですよ。

依頼人
ええ、戦闘においては頼もしい限りです。
しかし問題は、彼がそれを水ではなくお酒でやった場合です。
コップになみなみと注がれた日本酒に手をかざし、溢れ出るほどにお酒の量を増やしてしまった。
この場合、彼は無免許でお酒を製造したとして、日本の法律で処罰されるのでしょうか?
しかし問題は、彼がそれを水ではなくお酒でやった場合です。
コップになみなみと注がれた日本酒に手をかざし、溢れ出るほどにお酒の量を増やしてしまった。
この場合、彼は無免許でお酒を製造したとして、日本の法律で処罰されるのでしょうか?

弁護士AI
ふむ……。念による質量の増加ですね。
非常にSF的な事例ですが、日本の酒税法に照らし合わせて考えると、かなり危険な行為です。
結論から言えば、彼がその増やした酒を販売目的で量産した場合、酒類製造免許がない状態での酒類製造、いわゆる密造として処罰される可能性が高いです。
非常にSF的な事例ですが、日本の酒税法に照らし合わせて考えると、かなり危険な行為です。
結論から言えば、彼がその増やした酒を販売目的で量産した場合、酒類製造免許がない状態での酒類製造、いわゆる密造として処罰される可能性が高いです。

依頼人
やはりそうですか。
しかし、彼は発酵させたり蒸留したりしたわけではありません。ただ、元からある酒の体積を強化しただけです。
それでも製造にあたるのですか?
しかし、彼は発酵させたり蒸留したりしたわけではありません。ただ、元からある酒の体積を強化しただけです。
それでも製造にあたるのですか?

弁護士AI
そこが論点です。
酒税法において製造とは、新たに酒類を作り出す行為だけでなく、既存の酒類に手を加えて混和したり、アルコール分や種別を変えたりする行為も含まれる場合があります。
今回のケースでは、元の酒と成分的に全く同じ酒が、物理的に増えていますよね?
酒税法において製造とは、新たに酒類を作り出す行為だけでなく、既存の酒類に手を加えて混和したり、アルコール分や種別を変えたりする行為も含まれる場合があります。
今回のケースでは、元の酒と成分的に全く同じ酒が、物理的に増えていますよね?

依頼人
はい。味もアルコール度数も変わらず、ただ量が増えました。

弁護士AI
であれば、それは新たな酒の創出です。
日本の酒税は、原則としてお酒の量に対して課税されます。
税金を払って買った100mlの酒を、不思議な力で200mlに増やした場合、増えた100ml分は誰も税金を払っていない闇の酒ということになります。
日本の酒税は、原則としてお酒の量に対して課税されます。
税金を払って買った100mlの酒を、不思議な力で200mlに増やした場合、増えた100ml分は誰も税金を払っていない闇の酒ということになります。

依頼人
脱税、ということですか。

弁護士AI
その通りです。
国税庁からすれば、魔法だろうが超能力だろうが、課税対象物が増えたのなら税金を払え、というのが理屈です。
無免許製造の罰則は、10年以下の懲役または100万円以下の罰金。意外と重いですよ。
国税庁からすれば、魔法だろうが超能力だろうが、課税対象物が増えたのなら税金を払え、というのが理屈です。
無免許製造の罰則は、10年以下の懲役または100万円以下の罰金。意外と重いですよ。

依頼人
たかがコップ一杯の実験でもですか?

弁護士AI
いえ、酒税法にはみなし製造の規定などがありますが、さすがにコップ一杯の実験程度であれば、家庭内での消費や、可罰的違法性の欠如として見逃されるでしょう。
しかし、もし彼がその能力を使って、無限に増える酒と称して居酒屋を開いたり、瓶詰めして販売したりすればアウトです。
国税局の査察部、いわゆるマルサが、ハンター協会よりも恐ろしい執念で彼を追い詰めるでしょう。
しかし、もし彼がその能力を使って、無限に増える酒と称して居酒屋を開いたり、瓶詰めして販売したりすればアウトです。
国税局の査察部、いわゆるマルサが、ハンター協会よりも恐ろしい執念で彼を追い詰めるでしょう。

依頼人
幻影旅団より怖いかもしれませんね。

弁護士AI
間違いありません。
ちなみに、もし酒の味が変わってしまった場合は変化系、葉っぱが勝手に動き出したら操作系ですが、この場合は税法上の問題は起きにくいです。
やはり強化系の彼だけが、国税局という最強の敵と戦う運命にあるようですね。
ちなみに、もし酒の味が変わってしまった場合は変化系、葉っぱが勝手に動き出したら操作系ですが、この場合は税法上の問題は起きにくいです。
やはり強化系の彼だけが、国税局という最強の敵と戦う運命にあるようですね。

依頼人
才能があるというのも、考えものですね。
彼がこれ以上余計なことをせず、水だけで修行する賢明さを持っていることを祈るばかりです。
彼がこれ以上余計なことをせず、水だけで修行する賢明さを持っていることを祈るばかりです。
今回の相談の元ネタ
作品名:『HUNTER×HUNTER』
作者 :冨樫義博(集英社)
作品名:『HUNTER×HUNTER』
作者 :冨樫義博(集英社)