作った料理がおいしすぎて審査員の服が「御粗末!」なことになったら器物損壊罪?

 

ずんだもん
ずんだもん
先生! 大変なのだ!
ある料理学校ですごい事件が起きているのだ。
四国めたん
四国めたん
またマンガの話?
今日はどんなトラブルかしら。
ずんだもん
ずんだもん
ある少年の料理を食べた審査員が、あまりの美味さに衝撃を受けて、着ている服が「パァン!」と弾け飛んでしまったのだ!「器物損壊罪」で逮捕されちゃうのだ?
四国めたん
四国めたん
なるほど。味覚が物理攻撃に変わる世界ね。
結論から言うと、刑事責任(逮捕)はないわよ。
ずんだもん
ずんだもん
ええっ!?
服がビリビリなのに無罪なのだ?
四国めたん
四国めたん
刑法の「器物損壊罪」は、「わざと(故意に)」壊した場合にしか成立しないの。
その少年は、服を破るために料理を作ったわけじゃないでしょ?
ずんだもん
ずんだもん
美味しいものを食べてほしかっただけなのだ。
四国めたん
四国めたん
なら、「過失(うっかり)」だから刑法では裁けないわ。
料理に火薬でも仕込んでない限り、不可抗力ね。
ずんだもん
ずんだもん
よかったのだ!
退学にならずに済むのだ。
四国めたん
四国めたん
……でも、安心するのは早いわよ。
「民事」の賠償責任は残るわ。
ずんだもん
ずんだもん
民事……お金なのだ?
四国めたん
四国めたん
その審査員って、「神の舌」を持つ名家の人とか、学園の総帥とかじゃない?
ずんだもん
ずんだもん
超お金持ちのVIPたちなのだ。
四国めたん
四国めたん
なら、彼らが着ている着物やスーツは、一着数十万、ヘタすると数百万の特注品よ。
わざとじゃなくても、料理が原因で服が壊れたなら、弁償しなきゃダメ
ずんだもん
ずんだもん
ひえぇ……!
一皿振る舞うたびに数百万円の弁償!?
四国めたん
四国めたん
そうよ。
どんなに美味しい料理を作っても、経費で大赤字になって店が潰れるわね。
ずんだもん
ずんだもん
「御粗末!」とはいかないのだ……。
四国めたん
四国めたん
その通りね。
一流の料理人は、客の胃袋だけじゃなく、財布と衣服の安全も守るべきってことよ。

 

今回の相談の元ネタ
作品名:『食戟のソーマ』
作者 :附田祐斗、佐伯俊、森崎友紀(集英社)