【千と千尋の神隠し】10歳の少女が生きるために働くのは違法?「家業の手伝い」や「親の育児放棄」の観点から徹底解説!

 

ずんだもん
ずんだもん
先生、不思議な温泉旅館の話なのだ。
10歳の女の子が、魔女の女将さんに頼み込んで働いているんだけど、これって「労働基準法違反」で逮捕なのだ?
四国めたん
四国めたん
そうね。日本では原則として、満15歳になって最初の3月末まで、つまり中学生以下を労働者として雇うことは禁止されているわ。
掃除や接客のような重労働なら、完全にアウトよ。
ずんだもん
ずんだもん
でも待つのだ。
近所の八百屋さんとかで、小学生が店番を手伝ってるのを見るけど、あれも逮捕されちゃうのだ?
四国めたん
四国めたん
いい質問ね。そこには「例外」があるの。
同居している親族だけで経営している事業で、あくまで「家業の手伝い」の範囲なら、労働基準法は適用されないケースが多いわ。
あとは新聞配達や子役みたいに、学校の授業に支障がない「軽易な労働」なら、許可を取れば認められることもあるわね。
ずんだもん
ずんだもん
なるほど。
じゃあ、あの女の子も「お手伝い」ってことでセーフにならないのだ?
四国めたん
四国めたん
彼女は経営者(湯婆婆)の親族じゃないから、他人を雇う「雇用契約」になるわ。
だからやっぱり違法ね。
ずんだもん
ずんだもん
厳しいのだ……。
でも先生、彼女には働かなきゃいけない「切実な事情」があるのだ。
両親が勝手に店の売り物をバクバク食べて、豚になっちゃったのだ!
四国めたん
四国めたん
……それは、法的に見ると最悪の保護者ね。
他人の商品を無断で食べる「窃盗罪」に加えて、子供を異世界に放置して自分たちは豚になるなんて、究極の「育児放棄(ネグレクト)」よ。
ずんだもん
ずんだもん
そうなのだ!
親が頼りにならないし、働かないと自分も動物にされちゃう状況なのだ。
生きるために働くしかない場合でも、法律は「働くな」って言うのだ?
四国めたん
四国めたん
現代日本なら、働く代わりに「児童相談所」に保護されて、生活保護や支援を受けることになるわ。
でも、その世界には福祉制度がなくて「働かざる者食うべからず」が鉄の掟なんでしょ?
ずんだもん
ずんだもん
セーフティネットがないのだ。
四国めたん
四国めたん
なら、湯婆婆は彼女に「生きる手段(仕事)」を与えた、ある意味で救世主とも言えるわね。
法的には違法労働だけど、あの状況下で子供を餓死させずに衣食住を提供した点は、経営者としての慈悲かもしれないわ。
ずんだもん
ずんだもん
なるほど……。
湯婆婆は怖いけど、豚になった両親よりはずっと子供の面倒を見てくれたってことなのだ。
四国めたん
四国めたん
そうね。
まさに「お客様は神様」という接客スタイルは従業員からすると大変だけど、契約を守る限りは危害を加えないあたり、ブラック企業よりはホワイトな精神を持っているかもしれないわね。

 

今回の相談の元ネタ
作品名:『千と千尋の神隠し』
作者 :宮崎駿(スタジオジブリ)