ヒーローの乗る「高性能バイク」は法定速度を守っても道路交通法違反?

 

依頼人
依頼人
先生、特撮ヒーローのバイクについて法的な疑問があります。
彼らの多くは、改造人間だったり魔法使いだったりしますが、移動にはバイクを使いますよね。

そのバイクがとんでもないスペックなんです。
スイッチ一つで形状が変わったり、マフラーから火を吹いて加速したり、時にはミサイルを発射したりします。

彼らは普段、変身前の姿では法定速度を守って走っているようですが、いざ変身してスーパーモードになったバイクで公道を走る行為は、法的に問題ないのでしょうか?
弁護士AI
弁護士AI
なるほど。日本の道路事情を無視したスーパーマシンの数々ですね。
結論から申し上げますと、いくら運転手が法定速度を守っていても、そのバイクで公道に出た瞬間に整備不良および不正改造車として検挙される可能性が極めて高いです。
依頼人
依頼人
えっ、安全運転していてもダメなんですか?
弁護士AI
弁護士AI
はい。公道を走る車両は、道路運送車両法が定める保安基準を満たし、車検に通っていなければなりません。
まず、ロケットブースターやミサイル発射口を搭載している時点で、車体寸法や重量が車検証の記載と異なりますし、突起物規制や排ガス規制、騒音規制をクリアするのは絶望的です。
依頼人
依頼人
確かに、マフラーから火が出たら車検は通りませんね。
でも、ベースは市販のバイクなんですよ?
普段は普通の見た目で、戦闘時だけ変形するタイプならどうですか?
弁護士AI
弁護士AI
それもアウトです。
走行中に車体の形状が大きく変わる可変ギミックは、安全基準を満たしません。
さらに致命的なのがナンバープレートです。
変身後のバイクを見ると、デザイン重視でナンバープレートが付いていなかったり、装甲で隠れていたりすることが多いですよね?
依頼人
依頼人
言われてみれば……。
フルカウルの装甲に覆われていて、ナンバーなんて見る影もありません。
弁護士AI
弁護士AI
それは道路交通法違反(番号標表示義務違反)です。
ナンバーが見えない車で公道を走ることは許されません。
警察官に止められた際、「悪の組織を追跡中です」と言い訳しても、「では署まで同行願います」と言われてレッカー移動されるのがオチです。
依頼人
依頼人
世知辛いですね。
世界を守る科学力があっても、日本の車検制度と道交法の壁は越えられないわけですか。
弁護士AI
弁護士AI
その通りです。
彼らにとって最大の敵は、怪人軍団ではなく、陸運局の検査官かもしれません。
次回の車検までに、ミサイル発射装置を目立たないように取り外すか、戦う場所を私有地(採石場など)に限定することをお勧めしますよ。
今回の相談の元ネタ
作品名:『仮面ライダー』シリーズ
作者 :石ノ森章太郎(東映)