心を読める少女に「銀行の暗証番号」を読み取られたら、プライバシー侵害で訴えられる?

 

ずんだもん
ずんだもん
(ポリポリ……)
ピーナッツは美味しいのだ。
ところで先生、ある名門校に通う女の子の話なのだ。
四国めたん
四国めたん
あのピンク髪の可愛らしい女の子ね。
今日はどんなトラブルかしら?
ずんだもん
ずんだもん
彼女、実は「他人の心」が読める超能力者なのだ。
満員電車とかで、大人が頭の中で唱えてる「銀行の暗証番号」とかを読み取っちゃったら、これって犯罪になるのだ?
プライバシー侵害とか、不正アクセス禁止法違反なのだ?
四国めたん
四国めたん
なるほど。国家機密レベルの能力ね。
でも結論から言うと、心を覗くだけなら「現行法では処罰できない」わ。
ずんだもん
ずんだもん
ええっ!?
盗聴とか盗撮と同じでアウトじゃないのだ?
四国めたん
四国めたん
盗聴は「会話」という音を記録する行為よ。
でも「頭の中の思考」は物理的なデータじゃないから、日本の法律にはテレパシーを規制する条文が存在しないの。
「不正アクセス禁止法」も、あくまでコンピュータへの侵入を防ぐ法律だから、人間の脳へのハッキングは対象外よ。
ずんだもん
ずんだもん
法律の穴なのだ!
じゃあ、読み取った暗証番号でATMからお金を引き出しても無罪なのだ?
四国めたん
四国めたん
それはアウトよ。
情報をどうやって手に入れたかに関わらず、他人のお金を勝手に引き出したら「窃盗罪」か「電子計算機使用詐欺罪」ね。
ずんだもん
ずんだもん
やっぱり泥棒はダメなのだ。
でも先生、彼女はまだ推定4歳か6歳なのだ。
幼稚園児でも逮捕されるのだ?
四国めたん
四国めたん
いいえ。刑法41条で、14歳未満には「刑事責任能力がない」とされているわ。
どんな犯罪をしても、刑罰は受けないの。無敵よ。
ずんだもん
ずんだもん
最強なのだ!
じゃあ被害者は泣き寝入りなのだ?
四国めたん
四国めたん
刑事責任はなくても、民事上の賠償責任は残るわ。
子供に責任能力がない場合、監督義務者である「両親」が損害賠償を払わなきゃいけないの。
被害者は、父親と母親を訴えることになるわね。
ずんだもん
ずんだもん
なるほど。
お父さんは精神科医で、お母さんは市役所職員のエリート夫婦なのだ。
お金持ちそうだし、ガッツリ請求してやるのだ!
四国めたん
四国めたん
……やめておいた方が身のためよ。
その夫婦、表向きはエリートだけど、裏の顔は「敏腕スパイ」と「凄腕殺し屋」よ。
ずんだもん
ずんだもん
あ……そうだったのだ。
四国めたん
四国めたん
もし裁判を起こして、家庭の秘密を探ろうとしたら……。
法廷に立つ前に、「物理的に消される」リスクがあるわよ。
ずんだもん
ずんだもん
ひえぇ……!
暗証番号を知られても、見なかったフリをするのが一番安全なのだ。
四国めたん
四国めたん
そうね。
彼女に心を読まれたら訴状を用意するより、美味しいピーナッツを差し出して「内緒にしてね」って頼むのが、確実な危機管理術でしょうね。

 

今回の相談の元ネタ
作品名:『SPY×FAMILY』
作者 :遠藤達哉(集英社)