【中間管理録トネガワ】狂気の上司から「デスゲーム」の企画を命じられて実行した中間管理職は、どこまで罪に問われる?【正当防衛?】

 

ずんだもん
ずんだもん
先生、サラリーマンって辛いのだ。
ある金融グループの中間管理職のおじさんが、とんでもないパワハラを受けてるのだ。
四国めたん
四国めたん
どんなパワハラ?
ずんだもん
ずんだもん
狂気の会長から、「多重債務者を集めて、命がけのデスゲームを企画しろ!」って命じられてるのだ。
鉄骨の上を歩かせたり、限定ジャンケンさせたり。
四国めたん
四国めたん
帝愛グループの利根川先生ね。
部下の黒服たちを集めて、真面目にデスゲームの企画会議をしてるやつでしょ。
ずんだもん
ずんだもん
そうなのだ!
でもこれ、どう考えても殺人や賭博の準備なのだ。
上司の命令とはいえ、企画を立てて運営した部下たちも、重罪になっちゃうのだ?
四国めたん
四国めたん
当然よ。
実際に死人が出れば「殺人罪の共同正犯」だし、企画段階でも「殺人予備罪」「賭博場開張図利罪」ね。
会社ぐるみで行う凶悪犯罪よ。
ずんだもん
ずんだもん
やっぱり……!
じゃあ、利根川先生は「警察に内部告発」するべきなのだ!
大真面目にデスゲームの企画会議してるばあいじゃないのだ!!
四国めたん
四国めたん
そこがこの問題の深くて恐ろしいところよ。
ずんだもん、日本の刑法には「適法行為の期待可能性」っていう考え方があるの。
ずんだもん
ずんだもん
期待可能性?
四国めたん
四国めたん
そう。「自分の行為の結果を判断できる能力」のことよ。
「普通の人間なら、そんな極限状態では法律を守る(正しい行動をとる)なんて期待できないよね」って時は、罪が軽く……あるいは無罪になることがあるの。
ずんだもん
ずんだもん
何の話なのだ?
四国めたん
四国めたん
考えてもみて。相手は絶対的な権力を持つ暴君よ。
機嫌を損ねれば、地下の強制労働施設に何十年も送られたり「焼き土下座」を強要されたり、最悪の場合は命を落とすかもしれない。
そんな狂気の上司に、「会長、それはコンプライアンス違反です」なんて言える?
ずんだもん
ずんだもん
あ……!
言ったら自分が鉄骨から落とされるのだ!
四国めたん
四国めたん
ええ。
警察に内部告発しようとしても、あのグループは政治家や警察上層部ともズブズブに癒着してる可能性が高いわ。
告発した瞬間に消されるわね。
ずんだもん
ずんだもん
逃げ道ゼロなのだ……!
じゃあ、保身のためにデスゲームを作るのは「正当防衛」とか「緊急避難」になるのだ?
四国めたん
四国めたん
自分の命(と地位)を守るために、他人の命(債務者)を犠牲にするのは、緊急避難の「法益権衡(自分の利益と他人の被害のバランス)」を満たさないから、無罪にはならないわ。
でも、「逆らえば殺されるという恐怖(強要)」の下でやったことなら、情状酌量で減刑される余地は大いにあるわね。
ずんだもん
ずんだもん
なるほど……。
あの真面目すぎる企画会議は、狂気じゃなくて「自分が生き残るための必死の防衛戦」だったのだ。
四国めたん
四国めたん
そういうこと。
悪魔のようなゲームマスターに見える彼も、上と下から板挟みになっている、哀しき日本のサラリーマンなのかもしれないわね。
ずんだもん
ずんだもん
中間管理職の闇は、地下の労働施設より深いのだ……。

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今回の相談の元ネタ
作品名:『賭博黙示録カイジ』
作者 :福本伸行(講談社)