

ずんだもん
先生、男の約束の話なのだ。
双子岬に、山みたいに巨大なクジラがいるのを知ってるのだ?
双子岬に、山みたいに巨大なクジラがいるのを知ってるのだ?

四国めたん
「アイランドクジラ」のラブーンね。
仲間が帰ってくるのを信じて、50年も待ち続けてる健気なクジラよ。
仲間が帰ってくるのを信じて、50年も待ち続けてる健気なクジラよ。

ずんだもん
でもそいつ、「レッドライン」に頭をぶつけて友達を探しに行こうとしてたのだ。
だから通りがかった海賊の少年が、クジラの頭にペンキで「自分の海賊旗」をデカデカと描いたのだ!
「これが消えるまで頭をぶつけるな」って。
だから通りがかった海賊の少年が、クジラの頭にペンキで「自分の海賊旗」をデカデカと描いたのだ!
「これが消えるまで頭をぶつけるな」って。

四国めたん
再戦の約束ね。
感動的だけど、法的に見ると難しい問題よ。
感動的だけど、法的に見ると難しい問題よ。

ずんだもん
やっぱり?
人のペットに落書きしたら「器物損壊罪」だけど、野生のクジラならどうなのだ?
人のペットに落書きしたら「器物損壊罪」だけど、野生のクジラならどうなのだ?

四国めたん
野生動物は誰の持ち物でもない「無主物」だから、器物損壊罪にはならないわ。
でも、だからって何でもしていいわけじゃないの。
でも、だからって何でもしていいわけじゃないの。

ずんだもん
動物愛護法なのだ?

四国めたん
そう。「鳥獣保護管理法」や「動物愛護管理法」ね。
クジラに化学物質のペンキを塗ったら、皮膚呼吸を妨げたり中毒になったりする恐れがあるわ。
環境省や海上保安庁から「虐待」として厳重注意される案件よ。
クジラに化学物質のペンキを塗ったら、皮膚呼吸を妨げたり中毒になったりする恐れがあるわ。
環境省や海上保安庁から「虐待」として厳重注意される案件よ。

ずんだもん
絵も下手くそだったし、虐待と言われても仕方ないのだ……。
でも先生、あのままだとクジラは頭を打ち付けて死んでたかもしれないのだ。
でも先生、あのままだとクジラは頭を打ち付けて死んでたかもしれないのだ。

四国めたん
そこが重要なポイントね。
少年が落書きをした目的は、クジラの「自傷行為」を止めさせて、命を救うためだったんでしょ?
少年が落書きをした目的は、クジラの「自傷行為」を止めさせて、命を救うためだったんでしょ?

ずんだもん
そうなのだ。
「仲間と会うために壁を壊そうとしてた」のを、新しい約束で止めたのだ。
「仲間と会うために壁を壊そうとしてた」のを、新しい約束で止めたのだ。

四国めたん
なら、法的には認められなくても、実質的な「緊急避難」として保護行為とみなせる余地があるわ。
頭を割って死ぬよりは、おでこに下手な落書きがある方が、動物の福祉としてはマシだっていう判断ね。
頭を割って死ぬよりは、おでこに下手な落書きがある方が、動物の福祉としてはマシだっていう判断ね。

ずんだもん
なるほど。
世話をしてたお医者さんも黙認してたし、鎮静剤を打つより効果的だったってことなのだ。
世話をしてたお医者さんも黙認してたし、鎮静剤を打つより効果的だったってことなのだ。

四国めたん
ええ。
あのマークは、ただの落書きじゃなくて「次に会う時まで元気でいろよ」っていうメッセージそのものよ。
契約書はないけど、クジラはその意味を正しく理解したわ。
あのマークは、ただの落書きじゃなくて「次に会う時まで元気でいろよ」っていうメッセージそのものよ。
契約書はないけど、クジラはその意味を正しく理解したわ。

ずんだもん
言葉は通じなくても、心は通じたのだ。

四国めたん
そうね。
あとは、そのペンキが波で消えてしまう前に、彼らが世界一周を成し遂げて戻ってくることを祈るだけね。
あとは、そのペンキが波で消えてしまう前に、彼らが世界一周を成し遂げて戻ってくることを祈るだけね。
今回の相談の元ネタ
作品名:『ONE PIECE』
作者 :尾田栄一郎(集英社)
作品名:『ONE PIECE』
作者 :尾田栄一郎(集英社)