自転車レース中ライバルに「君の母親が事故」と嘘をついて勝利したら犯罪?

 

ずんだもん
ずんだもん
先生、許せない奴がいるのだ!
スポーツマンシップの欠片もない男なのだ。
四国めたん
四国めたん
また漫画の話?
今度はどんな悪党が現れたのかしら。
ずんだもん
ずんだもん
自転車レースの最中に、ライバルに向かって「お前の母ちゃん、救急車で運ばれたぞ」って嘘をついたのだ!
ライバルは動揺して足が止まって、その隙にそいつが優勝したのだ。
これって、卑劣な詐欺罪で逮捕できないのだ?
四国めたん
四国めたん
なるほど。京都伏見の怪物ね。
勝利への執念は凄まじいけど、法的にそれを「犯罪」にするのは難しいわよ。
ずんだもん
ずんだもん
ええっ!?
嘘をついて勝利を盗んだのに無罪なのだ?
四国めたん
四国めたん
「嘘をついただけ」では罪にならないの。
お金を奪ったわけじゃないから詐欺罪にはならないし、「殺すぞ」と脅したわけじゃないから脅迫罪も成立しないわ。
強いて言えば、嘘の情報を流して大会運営を混乱させたとして「偽計業務妨害罪」になる可能性がゼロではない……ってレベルね。
ずんだもん
ずんだもん
警察は動いてくれないのだ……。
じゃあ、嘘をつかれたライバルは泣き寝入りなのだ?
四国めたん
四国めたん
刑事は無理でも、「民事」なら戦えるわよ。
虚偽の事実で精神的に追い詰めて、勝利という名誉を不当に奪ったんだから、民法上の「不法行為」に当たる可能性があるわ
ずんだもん
ずんだもん
お金で解決なのだ。
でも、あいつは慰謝料くらいじゃダメージ受けなさそうなのだ。
四国めたん
四国めたん
なら、彼には法律よりも「スポーツのルール」ね。
自転車競技連盟の規定には、スポーツマンシップに反する行為への罰則があるわ。
ずんだもん
ずんだもん
レッドカードなのだ?
四国めたん
四国めたん
そう。暴言や、競技の品位を著しく傷つける行為は、失格や出場停止処分の対象よ。
審判にバレれば、優勝剥奪どころか永久追放もあり得るわ。
ずんだもん
ずんだもん
法律よりも強いのだ!?
四国めたん
四国めたん
それがスポーツの「不文律(アンリトン・ルール)」よ。
いずれにせよ、そんな勝ち方をしていては、いつか誰からも相手にされなくなるわ。
ずんだもん
ずんだもん
確かに。
法律で裁くよりも、正々堂々と走ってぶっちぎって、「そのやり方じゃ勝てない」って分からせるのが一番の特効薬なのだ。
四国めたん
四国めたん
そうね。
彼に必要なのは弁護士じゃなくて、純粋な速さで彼を黙らせるライバルの存在かもしれないわね。

 

今回の相談の元ネタ
作品名:『弱虫ペダル』
作者 :渡辺航(秋田書店)