「ゾンビパンデミック」が起きたら、襲ってくるゾンビを倒す行為は殺人罪になる?正当防衛?

 

ずんだもん
ずんだもん
先生、備えあれば憂いなしなのだ。
ホームセンターでバールを買ってきたのだ。
四国めたん
四国めたん
……日曜大工でもするの?
ずんだもん
ずんだもん
違うのだ。「ゾンビパンデミック」への備えなのだ!
もし街中がゾンビだらけになって襲われたら、バールで頭部を破壊して倒しても「正当防衛」で無罪なのだ?
四国めたん
四国めたん
気が早いわね。
でも法的に見ると、そのゾンビが「どういう存在か」によって罪が変わるわよ。
ずんだもん
ずんだもん
どういうことなのだ?
四国めたん
四国めたん
そのゾンビは、「一度心臓が止まった死体」?
それとも「ウイルスに感染して凶暴化した人間」?
ずんだもん
ずんだもん
どっちも襲ってくるから同じなのだ。
四国めたん
四国めたん
法律上は天と地ほどの差よ。
もし「動く死体」なら、彼らに人権はないわ。法的にはただの「物」よ。
だから頭部を破壊しても殺人罪にはならず、「死体損壊罪」ね。「緊急避難」だから、ほぼ確実に無罪よ。
ずんだもん
ずんだもん
なるほど。死体なら壊してもOKなのだ。
じゃあ、最近の映画によくある「感染して凶暴化しただけ(生きてる)」タイプなら?
四国めたん
四国めたん
その場合、彼らは法的には「重篤な感染症患者(病人)」よ。「殺人罪」の構成要件を満たすわ。
「噛まれたら感染するから」って理由だけで、病人を排除して回る行為は許されないわよ。
ずんだもん
ずんだもん
ええっ!? じゃあ、噛まれるのを待てと言うのだ?
四国めたん
四国めたん
いえ、そこで「正当防衛」の出番よ。
相手が病人でも、殺意(食欲)を持って襲いかかってくるなら、自分の命を守るために反撃することは許されるわ。
ずんだもん
ずんだもん
よかったのだ。
じゃあ、映画みたいに「汚物は消毒だ!」って火炎放射器で一掃するのだ!
四国めたん
四国めたん
それは「過剰防衛」になるリスクが高いわね。
突き飛ばして逃げれば済む状況で、過度に攻撃してとどめを刺したらアウトよ。
それに一番恐ろしいのは、パンデミックが収束した後。
もし数年後に「治療薬」が開発されて、ゾンビが人間に戻れるようになったらどうする?
ずんだもん
ずんだもん
あ……。
四国めたん
四国めたん
生存者たちは、「治る見込みのあった病人」に対して多数の被害を出した罪で、戦犯として裁かれることになるかもしれないわ。
ずんだもん
ずんだもん
うわぁ、救いがないのだ。
生き残っても裁判地獄なのだ……。
四国めたん
四国めたん
ええ。
だから、もしパンデミックが起きたら、戦うよりも「逃げて隠れる」のが、物理的にも法的にも最強の生存戦略よ。
ショッピングモールに立てこもる際の「不法侵入」「窃盗」くらいなら、緊急避難で大目に見てもらえるでしょうしね。

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今回の相談の元ネタ
作品名:『アイアムアヒーロー』
作者 :花沢健吾(小学館)